~雪害対策~
●超はっ水材料「HIREC」
国内には、約2000箇所のパラボラアンテナがあり、光ファイバー等の有線通信網と共に無線通信網として役立っています。冬になるとこのアンテナに雪が付着して送受信障害が起こり、会話やデータの送受信に影響がでるので、通信会社は回線の切り替えを行うことで送受信を確保しています。
このようなバックアップ体制があるとはいえ通信会社の人々は、回線確保のために雪山を登り雪下ろしを行い、回線障害が起きないようにメンテナンスを行っているのです。
過去にCMでもこの様子が放映されていますので、ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、これが映画の「八甲田山」を彷彿させる様な厳しい作業なのです。
そこで、このような作業を無くし回線を確保するために開発されたのが、超はっ水材料「HIREC」。
その優れた性能で、雪の付着を防ぎ危険な雪下ろし作業をなくし、冬場の回線確保を実現しているのです。
「HIREC」は、アンテナの他に鉄塔、橋梁等でもその性能を発揮しみなさんのお役に立っています。
→ 詳しくは製品紹介(超撥水材料『HIREC(ハイレック)』)へ
~中継アンテナ~ 第1回
●空中線支持柱
皆さん携帯電話会社は変えましたか?
2006年10月24日、いよいよ番号ポータビリティ制度が始まりました。
番号ポータビリティ制度のお陰で、契約している携帯電話会社を変更しても電話番号を変更しないままで、変更後の携帯電話会社のサービスを利用できます。
心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか?
各社の携帯電話サービスを比較する点として、TVが観られる、ゲームが出来る、音楽が聞ける等、色々あると思いますが、やはり一番肝心なのは『通話エリア』ではないでしょうか。
どんなに素晴らしいサービスでも、通話が出来なければ本末転倒です。
そこで今、各社がしのぎを削っているのが『通話エリア』の改善です。
街中で空を見上げてみてください。ビルの屋上の至る所に円柱状、長方形の物体がポールに取り付いて、写真のように伸びているのが見えると思います。
それが携帯電話の電波中継アンテナです。アンテナだけでは設置できないため、それを設置するのに柱が必要になります。これを『空中線支持柱』と言います。
ちょっと見回すだけで幾つも数える事が出来ると思います。これらの中継アンテナ(空中線支持柱を含む)はより良い通話品質、通話エリアの向上のために日に日に増えています。
しかしながら、ビルの数や広さにも限りがあります。そのため中継アンテナを取り付ける場所も複雑になってきています。
ビル等に中継アンテナを取り付ける際には、様々な制限があったり、狭く限られた場所で行う場合もあります。これらを解消するために、材料搬入用に部材を小分割したり、簡単に持ち運べるように設計を行ったりしています。こういった色々な工夫をして、まるで三次元のジグソーパズルをしている様な複雑さで組み立てています。
当社ではこのような複雑な場所にでも、中継アンテナを設置できるようにいろいろなお手伝いしています。
~中継アンテナ~ 第2回
●機器収容箱
第1回の中継アンテナのはなしで、通話エリアを拡大するために、たくさん中継アンテナを設置すればよいのでは?と疑問を持った方も多いと思います。
一般的には、中継アンテナを数多く設置すれば、通話品質が向上し、通話エリアも拡大します。
しかしながら、いくら中継アンテナを設置しても、中継アンテナに入ってくる電波を通信用のデータに変換する装置がないとアンテナとしての機能を発揮できません。
その電波を変換する装置は精密機械ですので、そのまま据え付けることはできません。
他にも装置用のバッテリーやエアコンなどがあるため、これらはまとめて『機器収容箱』に収められています。
『機器収容箱』は、大きいもので長さ5m、幅2m、高さ3m程あり、その重さは装置の全てを含めると約7.5tあります。
一般的な乗用車の重さが1.5t位なので、7.5tといえば車5台分もあります。その重さがビルの屋上(正確にはビル屋上の梁)にかかります。
そのため、据え付ける設備の重さに耐えられるビルは限られてしまいます。
大きなビルでは、通信設備を設置できる場所が広く取れるので、携帯電話会社各社が設置しているビルもあります。
競争する各社が同じビルに中継アンテナを設置していると思うと、何かおかしい気もしますね。
また小さいビルでも、構造によっては置き方を工夫することで設置できる可能性もあります。
当社では、いろいろなビルで、最適の方法で機器収納箱を設置出来るようにお手伝いをしています。