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構造力学のはなし

コンテンツ
F=ma!?
構造力学の本

ある日、会社の本棚を眺めていると、"構造力学"という題名の本に出会いました。

物理学科出身の私は、『私が習ってきた"力学"と変わらないものなんだろうなー』と思いつつ、ページをパラパラ。 しかしなんかしっくりこない。よく分からない。

物理で慣れ親しんだつもりの "F=ma" という運動方程式は全く出てきませんでした。

強度計算書イメージ図

また別の日、"強度計算書"という書類が目に入りました。

内容は、構造力学に基づき構造体の強度の評価をしたものでした。 そこにはやはり、運動方程式は見あたらなかったのです。

今まで私が勉強してきた"力学"というものは、運動方程式 F=ma によって物体の運動を算出・評価するものであり、一方、"構造力学"は応力度 σ=M/Z ,etc によって物体内部に作用する力を算出・評価するものであることを、構造力学をある程度学習した後、認識・区別できるようになりました。

仕事に慣れるにつれて、私自身も様々な強度計算書を作ることになりました。初めは全くダメで、質問すらまともにできず上司・先輩に頼りっぱなしでしたが、それでも数をこなすにつれて徐々に理解できるようになりました。

そんなこんなで"力学"から"構造力学"に頭の中も変化させて現在、製品の設計を行っています。

●設計製品例
橋梁添架金物

橋梁添架金物

防護板取付工事

防護板取付工事

●強度試験例
FRP締付トルク測定試験

FRP締付トルク測定試験

PKP用タイロッド引張試験

PKP用タイロッド引張試験