あらゆるものをつなげるために
IoT時代に向けたシステム開発の技術
情報通信技術(ICT)とカナエ
2000年頃からITという言葉が使われるようになり、コンピュータやデータ通信に関する技術は大きく進歩してきました。
その中でも通信技術においては、速度の向上や場所の拡大(電波の安定性)など目まぐるしい程です。
総務省においても情報通信白書によると第5世代移動通信システム(5G)はIoT時代の情報通信技術(ICT)基盤とされています。重要基盤とされる5Gを使ったIoT時代の実現によりコミュニケーションのあり方の変化、新しいビジネスの進展につながることが期待されています*1
*1 平成30年版情報通信白書, 総務省, 131p による、なお図は改変)
複数無線(wifi)中継によるロボットの遠隔操作
『遮蔽物が多くてなかなか人が行けないような場所にラジコンではなくて無線で中継してロボットみたいなものを動かしたいんだよね』
というお客様のご要望から始まりました。
無線中継? ロボット?そんなことやったことない。でもまあやってみよう。
カナエのチャレンジ精神とユーザーニーズを叶えたい思いからプロジェクトを立ち上げ開発に取り組みました。
従来から、無線中継や遠隔ロボット操作について、それぞれに関する技術は確立されていました。そのため、この二つを合わせたシステムを検討しました。
〇無線LAN機器によるネットワーク構築
複数のアクセスポイントを繋いで通信(インターネット、メール)を行う方法
〇パソコンやタブレットを使ったロボットの遠隔操作
端末⇔ロボットを1対1で操作する方法
そして、これらを組み合わせ、複数無線(wifi)中継によるロボットの遠隔操作システムを構築しました。
開発途中でもどんどんでてくるご要望、数々の仕様変更、失敗にもめげず地道な努力続け、試行錯誤を繰り返しましたが、小回りがきく機敏性とお客様の近いところにいるという優位性を生かし、お客様のご要望を製品化しました。
現在取り組んでいる新しいシステム開発
開発段階で得られたノウハウから別のシステム開発も検討しています。
シングルボードコンピュータをベースに各種センサーや計測機器と組み合わせ、あらゆるデータや情報を通信モジュール(3G、4G(LTE)、5G)を利用して、集めることが可能なシステムです。
シングルボードコンピュータ
通信モジュール
センサー・計測機器
〇環境モニタリングシステム
温湿度計、圧力計などを組み合わせ、必要な設備機器に取り付け、場合によってはWebカメラなどを用いて管理・観測するシステム。
例えば、しきい値を設け超えた場合にはアラートを出すなどモニタリングだけでなくプラスアルファの付加機能をつけたシステムを検討しています。
〇点検業務の省力・省人化システム
古いプラント向けとして、現場の異常を検知するセンサーを必要な種類だけ自由に組み合わせることが可能なシステム。
点検が必要な箇所に手軽に設置できるよう、軽量・コンパクト・低価格な機器を目指しています。
【つなぐ技術】
カナエでは、このような通信技術の開発だけでなく様々な製品の自社開発も行っています。
独自の創造性と技術革新をベースとした“カナエイズム”でお客様とメーカー様をつなぐ役割を担っています。
どんなことでも構いませんのでカナエに相談してはいかがでしょうか。
ちょっとしたものでも開発案件があれば実現を目指します。