本文へスキップします。

H1

オイル・パーティクルカウンタLCM30

汎用DB:詳細

オイル・パーティクルカウンタLCM30

オイル清浄度・改善効果を数値化する
国際標準 ISO/NASに沿った各粒径毎の個数及び清浄度等級を表示

概要

LCM30はオイル中の目には見えないミクロン単位の粒子を粒径毎に自動計数し、国際規格ISO等級(ISO4406)やNAS等級(NAS1638)に基づく汚染度コードを表示するISO国際基準の校正に準拠した自動粒子計数器です。
オイル中のコンタミを僅か90秒間で測定します。ISO4406/NAS1638/AS4059に沿った汚染度を表示・印字可能です。オイル専用に設計されている事、操作が非常に簡単で使い易い事から国内でもあらゆる分野で使用されます。

特徴

  • 約90秒で高精度な計測を実現、間隔や回数を設定した自動測定も可能
  • 多種なサンプラーを用いた「ボトル測定」・「オンライン測定」が可能
  • 軽量コンパクトで堅牢な「ポータブル」設計(専用ケース付属)
  • プリンタ内蔵、PCデータ転送が可能で自在に解析(専用ソフト)
  • 相対水分センサ・油温計を標準装備(ACM・アグレッシブモデルを除く)
  • TD校正(4/6/14μm)またはACFTD校正(2/5/15μm)を選択可能
  • 国内での迅速な校正・修理サービス対応

仕様

測定原理 光遮蔽式自動粒子計数法(光源:レーザーダイオード)
適用油種 鉱油・合成油・洗浄油  その他はお問合せください。
測定規格 ISO4406(0~22級)、NAS1638(0~12級)
測定粒径範囲 MTD校正: ≧4,≧6,≧14,≧21,≧25e,≧30,≧38,≧70e µm
ACFTD校正: ≧2,≧5,≧10,≧15,≧20e,≧25,≧50,≧100e µm
※「e」は計算値になります。
校正方法 ISO21018-4準拠(ISO11943-8校正装置/標準器を使用)
校正周期 1回/年
校正精度 5%以内(MTD:4、6、14µm  ACFTD:2、5、15µm)
ISO11943  section9準拠
サンプル温度範囲 +5℃ ~ +80℃
最高使用圧力 42MPa
モイスチャーセンサー 相対湿度:±5%RH  温度:+5℃ ~ +80℃(鉱物油に限る)
測定時間 1.5分/1テスト
作動条件 インラインサンプリング  圧力0.2MPa以上
ポイントサンプリング  圧力0.2MPa以上
プリンタ出力 サーマル方式
内部メモリ 1000データ
外部出力ポート USB-B
電源 専用ACアダプタ(100V)  充電式バッテリ(オプション)  ニッケル水素充電(12V 4.5Wh)
シール材質 Viton(フッ素ゴム)記録紙
ホース材質 ナイロン
内部パーツ材質 真鍮、鋼版、ステンレス、アルミニウム、他
重量 8kg(ケース:10kg)

技術特性

測定技術・関連規格

ISO4406  NAS1638  AS4059

測定範囲

MTD校正: ≧4,≧6,≧14,≧21,≧25e,≧30,≧38,≧70e µm
ACFTD校正: ≧2,≧5,≧10,≧15,≧20e,≧25,≧50,≧100e µm
※「e」は計算値になります。

測定原理

光遮蔽式自動粒子計数法
測定部イメージ

誰にでもカンタンに操作ができる「流速オ-トコントロ-ラ-」というアイデア

さまざまなシステム条件や油種の違いがあっても自在に、しかもカンタンな操作で高精度な清浄度測定が求められる時代。そのような新しい流れが加速される今、次世代のパ-ティクルカウンタをより高速化し、高精度で測定できる機能と性能が「流速オ-トコントロ-ラ-」という発想で実現されました。

高精度の中枢、MOWCマスキングセル

オプティカルウインドウセル照射部分は幅5ミクロンのスリットを作り、マスキングをするMOWC(Masked Optical Window Cell)の使用によって粒子の一個ずつを捕捉し計数精度を飛躍的に向上しました。
LCM30に採用されている「光遮蔽式自動粒子計数法」は、産業界をはじめ各分野で長年にわたりサポートされている信頼性の高い測定原理です。
切換バルブイメージ/シリンジポンプイメージ

新開発のSPSLオプトメカニカルレーザーヘッド搭載

波長790nm、パワー4.5mWの強力赤外線レーザーダイオードのSPSL(Single Point Source Laser)を開発。測定の難しい100ミクロン以上の粒子もより正確に測定される改良が実現されました。

測定方法

用途に合わせて測定方法の選択が可能

ボトルサンプリング(ボトルサンプラー BS30)

ボトルサンプリング ボトルサンプラー BS30

ボトルサンプリングにおいてLCM30の能力を最大限発揮

ボトルサンプラーBS30は清浄なボトルに採取した試験サンプルをLCM30に送りボトル測定を可能にします。
BS30は、オイル中の気泡を空圧で加圧することにより自動的に消泡し、測定障害となる気泡を除去します。この気泡除去機能は、約200cSt程度の高粘度潤滑油まで、希釈することなく機能します。
ボトル測定のメリット
  • 自由な計測ポイントから採取できる。
  • 分析室・検査室で利用できる。
  • 導入後、すぐに運用できる。

インラインサンプリング(インラインサンプラー)

インラインサンプリング

安定した環境で測定を実現

油圧・潤滑油システムにインラインサンプラーを恒久設置し、LCM30へオイルを供給する方式。
配管にインラインサンプラーを設置することで、自動的にオイルがLCM30に流入してきます。カウンタでの測定が終わると配管下流へ戻り、オイルを捨てずにサンプリングができます。
インライン測定のメリット
  • 計測の誤差が少ない。
  • リアルタイムで判定ができる。
  • 廃油廃材が出ない。

アプリケーション

油中のコンタミを現場・分析室レベルの精度で計測
油中のコンタミを自社内・現場レベルで簡単に、分析室レベルの精度で測定できる機器がオイル・パーティクルカウンタ(油中微粒子計数器)です。光学式の製品が1990年頃から世界中で使用されるようになり、各現場レベルで購入出来る価格帯に下りて来たため国内でも普及が進んでいます。
オイル・パーティクルカウンタは製品品質の向上のみならず、オイルや設備機械の長寿命化のためにも必須のツールです。

あらゆる分野で活用

  • 製鉄
  • 非鉄
  • 化学プラント
  • オイル精製
  • 宇宙機器
  • 精密部品
  • フィルタ試験
  • 潤滑装置
  • 油圧機器
  • 重工業
  • 造船
  • 鉄道
  • 食用油  etc...
アプリケーションのイメージ

測定結果の表示

ISO4406 汚染度コード :(JISB9933)
ISOコード表示
オイル・パーティクルカウンタを用いた場合の汚染度コードの国際規格です。サンプル中の粒子数を、≧4,≧6,≧14µmという各微粒子の粒径範囲に区分し、1mL中の粒子数から割り当てられるスケール番号(0 ~ 28)を斜線(/)によって区分し、3桁表示します。
ACFTD校正の例、MTD校正の例