技術特性
測定技術・関連規格
ISO4406 NAS1638 AS4059
測定範囲
MTD校正: ≧4,≧6,≧14,≧21,≧25e,≧30,≧38,≧70e µm
ACFTD校正: ≧2,≧5,≧10,≧15,≧20e,≧25,≧50,≧100e µm
※「e」は計算値になります。
測定原理
光遮蔽式自動粒子計数法
誰にでもカンタンに操作ができる「流速オ-トコントロ-ラ-」というアイデア
さまざまなシステム条件や油種の違いがあっても自在に、しかもカンタンな操作で高精度な清浄度測定が求められる時代。そのような新しい流れが加速される今、次世代のパ-ティクルカウンタをより高速化し、高精度で測定できる機能と性能が「流速オ-トコントロ-ラ-」という発想で実現されました。
高精度の中枢、MOWCマスキングセル
オプティカルウインドウセル照射部分は幅5ミクロンのスリットを作り、マスキングをするMOWC(Masked Optical Window Cell)の使用によって粒子の一個ずつを捕捉し計数精度を飛躍的に向上しました。
LCM30に採用されている「光遮蔽式自動粒子計数法」は、産業界をはじめ各分野で長年にわたりサポートされている信頼性の高い測定原理です。
新開発のSPSLオプトメカニカルレーザーヘッド搭載
波長790nm、パワー4.5mWの強力赤外線レーザーダイオードのSPSL(Single Point Source Laser)を開発。測定の難しい100ミクロン以上の粒子もより正確に測定される改良が実現されました。
測定方法
用途に合わせて測定方法の選択が可能
ボトルサンプリング(ボトルサンプラー BS30)
ボトルサンプリングにおいてLCM30の能力を最大限発揮
ボトルサンプラーBS30は清浄なボトルに採取した試験サンプルをLCM30に送りボトル測定を可能にします。
BS30は、オイル中の気泡を空圧で加圧することにより自動的に消泡し、測定障害となる気泡を除去します。この気泡除去機能は、約200cSt程度の高粘度潤滑油まで、希釈することなく機能します。
ボトル測定のメリット
- 自由な計測ポイントから採取できる。
- 分析室・検査室で利用できる。
- 導入後、すぐに運用できる。
インラインサンプリング(インラインサンプラー)
安定した環境で測定を実現
油圧・潤滑油システムにインラインサンプラーを恒久設置し、LCM30へオイルを供給する方式。
配管にインラインサンプラーを設置することで、自動的にオイルがLCM30に流入してきます。カウンタでの測定が終わると配管下流へ戻り、オイルを捨てずにサンプリングができます。
インライン測定のメリット
- 計測の誤差が少ない。
- リアルタイムで判定ができる。
- 廃油廃材が出ない。
アプリケーション
油中のコンタミを現場・分析室レベルの精度で計測
油中のコンタミを自社内・現場レベルで簡単に、分析室レベルの精度で測定できる機器がオイル・パーティクルカウンタ(油中微粒子計数器)です。光学式の製品が1990年頃から世界中で使用されるようになり、各現場レベルで購入出来る価格帯に下りて来たため国内でも普及が進んでいます。
オイル・パーティクルカウンタは製品品質の向上のみならず、オイルや設備機械の長寿命化のためにも必須のツールです。
あらゆる分野で活用
- 製鉄
- 非鉄
- 化学プラント
- オイル精製
- 宇宙機器
- 精密部品
- フィルタ試験
- 潤滑装置
- 油圧機器
- 重工業
- 造船
- 鉄道
- 食用油 etc...
測定結果の表示
ISO4406 汚染度コード :(JISB9933)
オイル・パーティクルカウンタを用いた場合の汚染度コードの国際規格です。サンプル中の粒子数を、≧4,≧6,≧14µmという各微粒子の粒径範囲に区分し、1mL中の粒子数から割り当てられるスケール番号(0 ~ 28)を斜線(/)によって区分し、3桁表示します。