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オイル・パーティクルカウンタLCM20

汎用DB:詳細

オイル・パーティクルカウンタLCM20

オイル・洗浄油の汚染度を数値化し、適切なソリューションに結びつける

概要

オイル・パーティクルカウンタLCM20シリーズは産業界で圧倒的な実績を誇るレーザー光遮蔽式の油中微粒子計数器です。サンプル中のコンタミを僅か2分間の測定で、国際汚染度等級ISO/NASに沿った各粒径毎の個数及び汚染度等級を表示、印字可能です。オイル専用に設計されている事、操作が非常に簡単で使い易い事から国内でも幅広く使用されています。

特徴

粒径レンジ
潤滑油・作動油をはじめとした工業用液体の大半は、下記の決められた粒径範囲を計測し報告されることが国際基準化されています。
MTD : 4, 6, 14, 21, 38, 70μm(C)
ACFTD : 2, 5, 15, 25, 50, 100μm
ISO 4406での表示 (4, 6, 14μm(C))
ISO 4406 汚染度コード :( JISB9933)
オイル・パーティクルカウンタを用いた場合の汚染度コードの国際規格です。サンプル中の粒子数を、≧4,≧6,≧14μmという各微粒子の粒径範囲に区分し、1mL中の粒子数から割り当てられるスケール番号(0~28)を斜線(/)によって区分し、3桁表示します。
ISO表示例
NAS 1638 汚染度コードでの表示
過去広く使用されてきた航空宇宙規格です。サンプル中の粒子数を、>5~≦15,>15~≦25,>25~≦50,>50~≦100,>100μmという各微粒子の粒径範囲に区分し、100mL中の粒子数から割り当てられる等級(00~12)を各粒径範囲毎に表示します。1桁で表示するNAS総合等級は各粒径範囲毎の等級で最も数値の高いものが採用されます。
ボトルの測定もインライン測定も可能
ボトル測定イメージ図
オイルをボトルに採取して、測定する場合には、ボトルサンプラーをご利用ください。
ボトル測定のメリット
  • 自由な計測ポイントを採取できる。
  • 分析室・検査室で利用できる。
  • 導入後、すぐに運用できる
インライン測定イメージ図
車両や航空機、テストベンチなどの油圧・潤滑システムに直接接続して測定することができます。
インライン測定のメリット
  • 計測の誤差が少ない。
  • リアルタイムで判定ができる。
  • 廃油廃材が出ない。
スイッチを回すだけの簡単操作、数分のトレーニングでどなたでも使用可
スイッチイメージ図
事前の設定なども不要なので、どなたでも簡単に正確な測定が可能です。
高速2分測定
1回のテストに要する時間はわずか2分です。前準備と数回のテストを行っても10分程度です。
面倒な前準備は全自動(ボトルサンプラーBSを利用した場合)
約2分の前準備で自動的に加圧消泡とフラッシングを行います。面倒な希釈 も不要です。
専用ケース・専用ソフト・専用RS232ケーブル付属
付属品イメージ図
輸送に便利な専用ケースやデータ転送用の専用ソフトとケーブルが付属します。
遠隔監視ができる(Sタイプのみ)
専用の制御ソフトで無人測定が可能です。また、多点中央の管理システムで監視する事が出来ます。
寒冷期に便利なヒーターホース機能(Sタイプのみ)
寒冷期・寒冷地でオイルの粘度が高くなり測定に支障が出ることを防止します。
インライン時に便利な自動測定機能(SとAタイプのみ)
自動測定イメージ図
インライン測定時にわざわざ人員を配置する必要がありません。
テスト名を入力可能(SとAタイプのみ)
データの整理に便利です。
アグレッシブオイルにも対応(Aタイプのみ)
シール、ゴム材、合成樹脂に影響を与えるアグレッシブオイルの測定が可能です。

仕様

LCM20.S
標準タイプで通常の鉱油・合成油系の作動油、潤滑油を始め、様々なオイルに対応可能です。
LCM20.E
標準のSタイプと同機種ですが、自動測定/インデックス入力等の機能を制限した廉価版です。
LCM20.A
航空用難燃性油圧作動油「スカイドロール(商品名)」やブレーキフルード(液)等のアグレッシブオイル専用に開発された製品です。
タイプ LCM20.S
スタンダード
LCM20.E
エコノミー
LCM20.A
アグレッシブ
測定原理 光遮蔽式自動粒子計数法(光源:レーザーダイオード)
測定油種 鉱油、合成油、洗浄油、アグレッシブオイル(LCM20.Aのみ)
※その他はお問合せください。
測定規格 ISO4406(7~22等級)、NAS1638(0~12級)
測定粒径範囲 MTD校正: >4、>6、>14、>21、>38、>70 各μm(c)
ACFTD校正: 5-15、15-25、25-50、50-100、>100 各μm
校正方法 ISO 11943(ISO 11171 標準機を使用)
校正周期 1回/年
校正精度 5%以内(MTD:4、6、14μm ACFTD:2、5、15μm)
サンプル温度範囲 +5℃~+80℃
使用環境温度範囲 +5℃~+40℃
最高使用圧力 42[MPa]
測定時間 2分/1テスト
自動測定 6分間隔~で設定可能 不可 6分間隔~で設定可能
作動条件 インラインサンプリング 圧力0.15[MPa]以上
ポイントサンプリング 圧力0.15[MPa]以上
プリンタ出力 16桁ドットプリンタ
外部出力ポート RS232(シリアルポート)
電源 専用ACアダプタ(100V)、充電式バッテリ、単一アルカリ乾電池(6本)
※LCM20.Eは上記電源は、オプションです。
シール材質 Viton(フッ素ゴム) FFKM
油圧接続ポート テストポイント M16×2 メス テストポイント BSF5×8 メス
ヒーターホース機能 標準付属 なし
ハンドセット機能 テキストID入力可能 テキストID入力不可 テキストID入力可能
筐体材質 主にABS樹脂
ホース材質 ナイロン
内部パーツ材質 真鍮、鋼版、ステンレス、アルミニウム、他
重量 8kg(ケース:5kg)

測定原理

  1. 一定の流速で測定部を流れるサンプルに、垂直にレーザー光を照射する。
  2. 通過するコンタミがレーザー光を遮り、フォトダイオードに影を作る。
  3. フォトダイオードに出来た影の大きさに比例し、電圧低下が起こる。
  4. 電圧低下量から大きさが算出され、通過頻度により個数が計数される。

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